DMN ワークショップ 2016

2016年9月6日告知kanom

昨年に引き続き、2016年もDMN主催のワークショップで講師を担当することになりました。三回目となる今回のテーマは「エモーショナル・ビジョン」。ワクワクする未来をいか美しく視覚化し、あるべき可能性をどれだけ示唆するか。デザインの力をすぐに役立つ表現技術として利用するだけでなく、プロジェクトの推進力として活用することを目標とした内容です。前回の内容をベースにしつつ、技術的な内容を減らし、前回取り上げられなかった美意識や文化的視点にも焦点を当てます。また今回は、これから重要になってくるであろう、サウンドのデザインについてもしっかりご紹介します。

第1回 <対話を導く>

プレゼンテーションを聞き終わった後「もったいない!」と思うことがあります。どんなに素晴らしい情報であっても、伝わらなければ価値は生まれません。私はこれまでの20年間、クライアントに向けてのプレゼンテーションを通じて、数多くの成功と失敗を経験してきました。また、学生へのプレゼンテーション指導や、コンテストを審査する中で、伝えるためにどんなデザインが必要なのかを模索してきました。情報の流れや構造を、いかに効果的に伝えて納得してもらうか。コンセプトに沿った情報の取捨選択や、基本的なビジュアルデザインの法則の理解など、身近な資料作成にも役立つ表現手法を中心に紹介します。

第2回 <行動を導く>

いかに情報が伝わったとしても、それが人々の行動につながらなければ意味がありません。情報を伝達すること自体は目的ではなく、人々の行動を導き、ひいては社会的活動を促進させることが必要なのです。私はこれまで何度も、企業内におけるプロジェクト促進のためのデザインに携わってきました。その経験から、チーム内の共通言語を作るだけでなく、チーム外にも賛同者を増やしていくには、ビジュアルやサウンドといった非言語的情報を活用して、感性にも訴えることが有効であると感じています。プロジェクトの立ち上げや、コラボレーションに役立つ効果的な視覚化のあり方を、実際に体験しながら学んでいただきます。

第3回 <感情を導く>

驚きや笑い、好奇心やワクワクといった感情は、人間の活動をよりポジティブなものにしてくれます。変化が激しく、先行きが不透明な社会においては、動機を高め、行動を後押ししてくれる魅力が重要です。こうした魅力を作り出すためには、人間の認識や心理、社会の共通認識を意識したエモーショナルなデザインが必要不可欠となります。また、暮らしの中に息づいている文化や慣習、風土や美意識などを考慮に入れることで、より高度なコンセプトメイキングが可能となるでしょう。今後、人工知能などのテクノロジーが人に変わって最適解を導き出すであろう未来。これからのデザインのあり方を視野に入れた思考と技術を紹介します。

ワークショップの詳細・申し込み[prkwp_spacer size=”30″]
過去の投稿へ やじるし展 次の投稿へ とうめい展
  • 大人になっていくときに見る夢
    2017年12月11日
  • DMNワークショップ 2017
    2017年12月11日
  • アカデミックインターンシップ
    2017年12月9日
  • 事業構想学群ビジョンムービー
    2017年8月5日
  • メディア表現
    2017年7月12日
  • 紙漉きと電子工作
    2017年4月17日
  • 教員室を整備
    2017年4月13日
  • 学群と学類
    2017年4月13日
  • 宮城大学へ
    2017年3月13日
  • とうめい展
    2016年12月11日

© Copyright 2017 KanoLab