鹿野研究室では2014年の12月から2015年の9月まで「Project Motion」というプロジェクトを進めてきました。学生達が「動き」をテーマにインスタレーション作品の制作に挑戦する活動です。その成果は「動きのカガク展」(21_21 DESIGN SIGHT)にて展示されました。

このプロジェクトは作品制作を通じて、様々な表現技術を学んでいくプロジェクトです。アイデアの発想から展開、プロトタイピングをしながらのアイデアの絞り込み。そして展示会ディレクターへの最終プレゼンテーションを経て、実際の作品制作へ進みました。

作りながら考え、アイデアを具体化していくプロセスは、デザインを学ぶ上で非常に重要なことだと思います。特に今回は、皆で出し合ったアイデアを展示会のテーマに沿って一つに絞り込んでいくのがとても難しかったのではないでしょうか。

完成した作品は「サイクル」と名付けられました。「円運動」が分解され「波」の動きを作り出すという、動きの原理が見て取れるシンプルで力強い作品になったと思います。最終的に具体化する局面では、技術的に技師さんの協力がなければ完成しませんでしたが、会場で作品を見たとき、参加したメンバー達の努力の結晶だなと感じています。

プロジェクト中は「作りながら考える」をテーマに様々なワークショップを開催しました。動きを構成する「アニメーション」「映像」「からくり」と言ったテーマごとに、数時間の時間をかけて毎回サンプルを制作することで、アイデアと具体化の距離を縮めていくことが狙いでした。出来上がったもの自体は荒削りですが、作ったことのないジャンルのものづくりを、仲間と共に体験することは、その後の作品制作に良い影響をもたらしたはずです。