代表的な日本文様

代表的な日本文様を紹介します。どの文様も吉祥文とされ縁起がよく、暮らしの様々な場面で使われています。

立涌

たてわく・たちわくと呼ばれる波形の文様。水蒸気が立ち昇る様子が文様となった。日本では平安時代に有職文様として貴族たちに愛用された。

青海波

同心円が重なり合うかのような文様。和風文様の代表格的な文様だが、エジプトやペルシャ発祥。日本では雅楽の舞曲からこの名がついた。

七宝

円を四分の一ずつずらして重ねた文様。円形が円満を表し、それが連なることで縁起の良い文様される。仏教の七宝と同名である。

亀甲

西アジアから伝わった文様。元々は蜂の巣がモチーフだったが、日本では亀の甲羅に似ていることからこの名前となった。

三角形を連ねた文様。単純な形状から古くから世界各地で使用されてきた。魚の鱗に似ているためこの名前となったとされる。

点(通し小紋)

小さな円を均等に敷き詰めたような文様。江戸小紋を代表する柄の一つで、格が高い文様とされる。信濃戸田家の定め柄。

南蛮貿易でもたらされた南方諸島産の生地の影響で、もともと島物と呼ばれていたものが、江戸文化の中で大流行し縞文様となった。

檜垣

檜などの薄い木材を90度ずつ回転させながら互い違いに組み合わせた垣根のような柄。染織の地紋に用いられる幾何学文様。

麻の葉

三角形を組み合わで六角形を構成した柄。大麻の葉の形に似ていることからこの名がついた。麻は丈夫で成長が速いため子供の着物によく使われた。

格子

縦線と横線の組み合わせた方眼状の柄。織物柄の基本で古くから使われてきたが、江戸時代の流行とともに様々なバリエーションが生み出された。

唐草

蔦植物をモチーフとした柄。ギリシャのパルメット文様が発祥とされ、成長し続ける吉祥性の高い柄から、世界中で様々な植物文様として発展した。

三崩し

直線を配列状に並べたものを、90度ずつ回転して石畳文様のように配置した柄。4本ずつ配列されたものは四崩しと呼ばれる。
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