目を見守るメガネ
眼鏡型周期性瞬目検出装置の開発
高橋優志
宮城大学
2019 年度
ヒトは毎日80万回以上瞬きをしている。目への潤いをもたらすだけでなく、脳のモードを切り替え、心理状態をも表現する。例えば、貴方が目の前の誰かに嘘をつくとき、貴方の目は意識とは無関係に普段以上に多くの瞬きをしているだろう。普段は意識することのない情報を新しい知覚情報として利用することは、これまでの生活をあらゆる方向に拡張する可能性を内包する。 本装置は赤外線センサを用いた、眼鏡型ウェアラブルデバイスである。無意識で行われる瞬きを検出、その回数に応じた眼精疲労の予想危険度を光で伝達する。スマートフォンやタブレットからデバイスにアクセスすると、1日の瞬きの平均数や稼働状況をリアルタイムで確認できる。
デバイスプロダクト視覚化

教員からのコメント

無意識に行われている瞬きを自然な形で検知して、眼精疲労の改善につなげようとする研究。M5StickCという小型端末を利用して、メガネにセンサーやサーバー機能すらも持たせているのが特徴。微細な皮膚の動きを高い精度で検知でき、そのデータをWIFIを経由することで様々な形で活用できるようになっている。

メガネの形自体もデザインしているのがポイント。しかも積層型の3Dプリンターではクオリティに限界を感じたということで、光造形3Dプリンターを学生が個人的に購入してプロトタイピング。具体化に向けた探究心を強く感じる研究。

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