あなたの顔を覚えて、案内してくれるデジタルサイネージ
デジタルサイネージにおける情報提示の最適化
梅田優弥
宮城大学
2019 年度
現在、デジタルサイネージを社会のインフラとして活用していくため、ユーザーへ個別に情報を配信するためのインターフェースが数多く提案されている。しかし、スイッチやIDカードなどの物理的なものによる証明や、端末を必要とし、利用できるユーザーが限られ、負担が増えるという課題がある。本研究では、ユーザーの顔を認識し、顔が観測された時間や場所の情報を行動の履歴として蓄積する。これによって、施設の利用状況、及び利用回数に応じて、ユーザーごとに配信する情報を切り替える。これによって、事前に情報を登録したり、IDカードや端末をが不要になり、ユーザーの行動から、興味・関心などを予測し、個別的な情報配信ができる。
サイネージデバイスプロダクト

教員からのコメント

これからの社会は顔認証なしでは考えられないほど、個人の認識にコンピュータビジョンが使われるはずである。この研究はそうした顔認証を、個人を特定せずに記憶するという提案。アカウントやその他の付随する個人的情報は必要なく、お店の人が常連さんの顔覚えるようなイメージ。イベント会場のような場所では、ユーザーの動線に合わせた情報提示や、スタンプの必要のないスタンプラリーが可能となる。

オープンキャンパスでの実践的なユーザーリサーチ。機械学習を利用。実験を繰り返して安定度や精度を向上させたプロセス。4年間の学びを統合した研究。

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